どうしてDXする必要があるのか
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、Digital
Transformationの略語です。DXの定義は、スウェーデンにあるウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱したもので、「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念です。企業がデジタル技術の活用によってビジネスを生み出したり、消費者の生活の向上やニーズに応えることが含まれます。
日本の生産性は主要国のなかでは最下位レベルとされています。日本国内の企業が市場で勝ち抜くためにはDXの推進が必要不可欠であり、DXを推進しなければ1時間当たりの生産性の低下は避けられないとしています。競争力が低下した場合の想定として、2025年から年間で現在の約3倍、約12兆円もの経済損失が発生すると予測されており、
これを経済産業省は「2025年の崖」と表現しています。いかに少ない労働時間で最大の粗利を稼ぐかを追求していく必要があります。
DXが企業に欠かせない背景
ニューノーマルへの対応
自然災害や新型コロナ禍など、世界全体を巻き込むような大きな変化によって、 それ以前の姿には戻れなくなり、新たな常態が定着することを指しています。
人材不足解消
経済産業省によると、2030年までに約58万人のIT人材が不足する見通しとのことです。また、2025年に15-64歳までの生産年齢といわれる人口が7000万人まで落ち込むと予想されています。
現行システムの見直し
既存ICTシステムには様々な問題が山積みで組織間の連携ができない、似たシステムが複数存在し管理が煩雑になっている、10数年前に構築したシステムを不安のまま利用しています。
以上の背景から、デジタルを活用して①業務を効率化、②新しい価値を創る、③業務を向上させるDXが求められています。ただ、明確な目的もなくデジタルツールの導入や入れ換えを取り組んでいるケースが多く見受けられるます。デジタルトランスフォーメーションは、蓄積するデータの保存・管理を正しく運用して、データを活用することでリアルタイムな経営情報から経営判断を行い、人時生産性の向上を可能にして既存のビジネスモデルを変革することです。
アオウルが考えるDX
私たちアオウルは、DXとは単にデジタルを使用することではなく、ビジネスや自分自身を変革していくことであると理解します。DXを実現するためには全体最適の視点で業務の定義とプロセスを洗い出し業績アップにつながる重要業績評価指標の設定は鍵になります。これらを設計して可視化できて初めてデジタルツールの選定になります。DXは一過性のものではなく継続的に取り組むものです。