第12期のごあいさつ
昨年の社会情勢について振り返りたいと思います。昨年は、新型コロナウイルスの影響が未だ続く中、世界中で経済的不確実性が広がりました。私たちも多くの困難に直面しましたが、皆様のご支援とご努力のおかげで、この難局を乗り越えることができました。この場を借りて、心から感謝申し上げます。
さて、少し視点を変えて、経済の根本的な考え方についてお話ししたいと思います。19世紀の偉大な経済学者カール・マルクスの『資本論』の中で述べられている労働と資本の関係、そして資本の集積がもたらす社会的な影響について考えることは、我々が直面する現代の経済課題を理解する上で非常に重要です。
マルクスは、資本の効率化が進む中でも、労働者の労働時間が必ずしも減らないことを指摘しています。これは、現代においても当てはまる問題であり、テクノロジーの進化とともに効率化が進んでも、我々の労働時間や労働環境が必ずしも改善されない現実を反映しています。
企業も、この問題に直面しています。効率化と生産性向上を追求する中で、従業員の労働時間が増える傾向にあることを認識しています。この点については、我々が今後真剣に取り組むべき課題であると考えています。効率化の恩恵が従業員一人一人に行き渡るよう、働き方改革を推進し、ワークライフバランスの向上に努める所存です。
最後に、皆様のご理解とご協力を賜りながら、これからも更なる成長と発展を目指してまいります。引き続き、前進してまいりましょう。
2024年5月15日