最近、Windows 11のアップデート後に「スキャンができない」「共有フォルダが開かない」といったお困りの声をよく耳にします。今回のコラムでは、これらの問題の原因と解決策をわかりやすく解説します。
アップデートで何が変わった?
今回のアップデートでは、セキュリティが強化され、以前よりも安全にパソコンを使えるようになりました。しかし、その影響で、今まで使えていた機能が使えなくなってしまうケースも出てきています。
スキャンできない!原因と対策
スキャン機能が使えなくなってしまった場合、以下の原因が考えられます。
- ドライバーの不具合:
- スキャナードライバーが古いか、アップデートに対応していない可能性があります。
- 対策: スキャナーのメーカーウェブサイトから最新のドライバーをダウンロードしてインストールしましょう。
- セキュリティソフトの影響:
- セキュリティソフトがスキャン機能をブロックしている可能性があります。
- 対策: 一時的にセキュリティソフトを無効にして、スキャンできるか試してみましょう。
- Windowsアップデートの影響:
- アップデートによって設定が変更された可能性があります。
- 対策:Windowsのトラブルシューティングツールの実行や、システムの復元を試してみましょう。
共有フォルダが開かない!原因と対策
共有フォルダにアクセスできない場合、以下の原因が考えられます。
- セキュリティ強化の影響:
- セキュリティ強化により、共有フォルダへのアクセスが制限されている可能性があります。
- 対策: 共有フォルダにアクセスするためのユーザーアカウントとパスワードを確認しましょう。
- ネットワーク設定の不具合:
- ネットワーク共有の設定が正しく行われていない可能性があります。
- 対策:ネットワークと共有センターで、ファイル共有が有効になっているか確認しましょう。
- セキュリティポリシーによるブロック:
- 「組織のセキュリティポリシーによって非認証のゲスト アクセスがブロックされているため、この共有フォルダーにアクセスできません。」というメッセージが表示される場合は、共有フォルダのある端末へ、現在お使いのPCのユーザーアカウントとパスワードを設定するか、PC側のセキュリティ設定をアップデート以前の状態に戻す必要があります。
これでも駄目な場合
1:設定→ネットワークとインターネット→ネットワークの場所をプライベートにする
2:設定→ネットワークとインターネット→共有の詳細オプション(Windows11だと名前違うかも)で「すべて」の項目の「パスワード保護共有」が「(起動時パスワードありの時は)あり」「(起動時パスワードなしの時は)なし」
3:1~2をやっても資格情報が出る場合は資格情報の入力
4:それでもだめだった場合は、こちらの「Windows 11 24H2でLinuxベースのNAS(Network Attached Storage)にアクセスできない場合」の記事を参照してください。