「自社のWebサイトやアプリ、毎月どれくらいの人が使ってくれているんだろう?」サービスを運営されている方なら、一度はこう思ったことがあるのではないでしょうか。たくさんの人に利用してもらいたい、ファンになってもらいたい、というのは共通の願いですよね。
実は、そんなサービスの「人気度」や「元気度」を知るための便利なバロメーターがあるんです。それが、今回ご紹介する**『MAU(エムエーユー)』**です!
MAUって、いったい何?
MAUとは、**「Monthly Active Users(マンスリー・アクティブ・ユーザーズ)」の略で、日本語にすると「月間アクティブユーザー数」**となります。
簡単に言うと、**「あなたのサービスを、その1ヶ月間に最低1回は利用してくれたお客様(ユーザー)の数」**のことです。
ポイントは、「ユニークユーザー数」という点。例えば、Aさんがあなたのサイトにその月10回アクセスしたとしても、MAUでは「1人」とカウントします。その月にどれだけ「個別のファン」が活動してくれたか、というイメージですね。
「アクティブ」ってどういう意味?
ただ会員登録しているだけ、アプリをダウンロードしただけ、では「アクティブ」とは言えません。MAUで大切なのは、**「実際にサービスを使ってくれたかどうか」**です。
では、何をもって「使った」と判断するのでしょうか? これはサービスによって少し異なります。
- ログインする
- アプリを開く
- 記事を読む
- 商品をカートに入れる
- ゲームをプレイする
など、サービス提供者が「この行動をしたら、使ってくれたとカウントしよう」と決めた基準が「アクティブ」の定義になります。
なぜMAUが大切なの?
MAUは、あなたのサービスにとって、いわば**「健康診断の指標」**のようなものです。MAUを見ることで、様々なことが分かります。
- サービスの現状把握: 今、どれくらいのファンが実際にサービスを支えてくれているのか、基本的な状況を知ることができます。
- 成長しているかチェック: 毎月MAUを記録していくことで、サービスが順調に成長しているのか、ちょっと元気がないのか(停滞・減少)が見えてきます。
- 将来予測のヒント: 特に、広告収入や月額課金で成り立っているサービスの場合、MAUの増減が将来の売上に影響することが多いです。MAUは未来を予測するヒントになります。
- 改善のきっかけ: もしMAUが伸び悩んでいたら、「なぜだろう?」と考えるきっかけになります。新しい企画を考えたり、使いにくい部分を改善したりするヒントが見つかるかもしれません。
- ライバルとの比較(参考程度に): 似たようなサービスがMAUを公表していれば、自分たちの立ち位置を知る参考になります。(ただし、「アクティブ」の定義が違う可能性があるので、あくまで目安です)
MAUの仲間たちも紹介!
MAUには、よく一緒に使われる仲間がいます。
- DAU (Daily Active Users): 1日に利用してくれたユーザー数
- WAU (Weekly Active Users): 1週間に利用してくれたユーザー数
これらをMAUと組み合わせて見ることで、「月に1回くらいは使ってくれるけど、毎日は使わないな」とか、「ほとんどのMAUユーザーが毎週使ってくれている!」といった、**ファンの熱量(利用頻度や定着率)**がより詳しく分かります。
まとめ:MAUをサービスの成長に活かそう!
MAU(月間アクティブユーザー数)は、あなたのサービスがどれだけのお客様に愛され、利用されているかを知るための大切な「ものさし」です。
難しく考えず、まずは「今月、何人のアクティブなファンがいたかな?」と、自社のMAUをチェックしてみてはいかがでしょうか。その数字の変化を追いかけることが、きっとあなたのサービスをより良くしていくための第一歩になるはずです。